予想外の結果が続出のRIZIN33

大晦日のゴールデンタイムに放送されたRIZIN33。みなさん視聴はされましたか？？今回の結果は事前予想を大きく裏切る試合が多数発生。特にバンタム級トーナメントは誰もが予想をしない結果に。注目の集まった試合を中心に振り返ります。

1 シバター vs. 久保優太
2 祖根寿麻 vs. 太田忍
3 浜崎朱加 vs. 伊澤星花
4 斎藤裕 vs. 朝倉未来
5 ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 矢地祐介
6 朝倉海 vs. 扇久保博正
7 まとめ

シバター vs. 久保優太

視聴率を取るために2020年に続きRIZINのリングに引っ張り出されたシバター。去年同様MMA経験の乏しいキックボクサーとのマッチアップに。試合内容も去年と全く同じような展開。

元K-1チャンピオンの久保選手相手にパンチでダウンを奪い、その後は飛びつき腕十字からの1本勝ち。しっかり見せ場を作り満点に近い仕事をしたでしょう。対する久保選手は20kg差のある対戦相手とMMA2戦目という経験の欠如から敗戦はしょうがないかと。試合後はMMAからの撤退をにおわす発言もありましたが、まだわずか2戦。RIZINに拘らずDEEPなどのリングで試合を組まれるのも良いでしょう。

祖根寿麻 vs. 太田忍

元修斗の環太平洋王者である祖根選手にMMA3戦目の太田選手が挑む試合。MMA40試合を経験している祖根選手が手堅く勝ちを掴むと予想していたものの結果は太田選手の圧勝。終始グランドコントロールで制圧をし踏みつけ→サッカボールキックのKO勝ち。

2020年の大晦日でのデビュー戦では所選手相手にタックルでテイクダウンは奪うものの、その後の決め手に欠けて腕十字での敗戦でした。

それから1年を経過し、見事なまでにMMAファイターとしての完成度を上げていました。今年RIZINのリングでさらなる大物食いを期待できるかと思います。2022年最注目の選手でしょう。

浜崎朱加 vs. 伊澤星花

今回の大会で一番のアップセットはこのカードだったでしょう。現RIZINチャンプでまさに敵なし状態であった浜崎選手がまさかの完敗。しかも相手はわずかMMA5戦目の選手。。

下からの寝技で相手を翻弄し三角絞めからのパウンドアウト。強烈なパウンドがボコンボコンと決まりレフェリーのストップが遅すぎたのがとても気になりました。現チャンプの完敗でタイトルマッチとして再戦が組まれるべきでしょう。2022年の早い段階でこの2人の再戦をぜひマッチアップして欲しいと思います。

斎藤裕 vs. 朝倉未来

前回の対戦から1年以上の間隔が空いての再戦。今回は未来選手が得意の打撃を存分に生かして文句のない判定勝利を収めました。前回同様、斎藤選手はテイクダウンを織り交ぜながらの攻防となりましたが、腰の思い未来選手を確実にテイクダウンすることが出来ず苦しい展開に。戦前の予想通りに未来選手が常に試合をリードし、見応えのある試合を作り上げました。

2022年はクレベル選手へのリベンジマッチをぜひ組んで欲しいと思います。クレベルVS未来の勝者が現在ベルトを持つ牛久選手へのタイトル挑戦で良いのではないでしょうか。

ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 矢地祐介

予想通りサトシ選手の強烈すぎる寝技に対し矢地選手が常に防戦となる展開に。前回の対戦とは異なり、矢地選手は1Rで試合を終えてしまうことなく、なんとか2Rまで試合を進めるものの最後は変形腕十字の形で極められてしまい力なくタップアウト。前回の対戦から1年以上の時を経ての試合となりましたが、やはり力の差は簡単に埋めることはできず。。

試合後、サトシ選手は海外勢との対戦を熱望しベラトールへの参戦をアピール。事実、日本人勢で相手となる選手が全く見当たらないので、今後は海外に活路を見い出すのが自然な流れでしょう。年齢も若くはないので、今後は海外勢との過酷なマッチアップが楽しみです。

朝倉海 vs. 扇久保博正

準決勝を勝ち抜いた海選手と扇久保選手の試合がメインイベントに。戦前の予想では井上直樹選手が勝ち抜くとの予想を覆し、まさかの決勝に登場した扇久保選手。その勢いが衰えることなく決勝戦でも海選手を文句なしの判定で下しての優勝でした。

前回の海VS扇久保では圧倒的な実力差があったので今回の完璧すぎる勝利はまさかの結果に。

試合後に海選手は準決勝において右手拳の骨折が発生し実力を出しきれなかったとコメントをしていました。そのため3回目のマッチアップの可能性もあるでしょう。今回敗戦を喫してしまったものの、海選手がこの階級で突出した選手であることは変わりません。運営側が2022年どのような選手との試合を作っていくのか見ものです。また今回トーナメントの覇者となった扇久保選手の今後の試合も注目でしょう。