ブレイキングダウンに騙されてはいけない

みなさんブレイキングダウンは観ていますか？YouTubeで火がついた1分間という短い時間で闘う新しい格闘技イベントです。現在YouTubeの視聴回数は1動画当たり数百万再生は当たり前。格闘技をやらない人も含め、多くの人を惹きつける新たな格闘技コンテンツとして大変人気があります。なぜここまでブレイキングダウンが多数の人に支持されているのか？詳しく触れていきます。

1 闘いよりも試合前の乱闘騒ぎの方がおもしろい
2 素人でも参加できる？
3 騙されないでください
4 まとめ

闘いよりも試合前の乱闘騒ぎの方がおもしろい

ブレイキングダウンの1番の見所は対戦相手を決めるオーディションでしょう。YouTuberやTikTokerが多数参加をして悪態をつき、闘いたい相手にアピールするのがお決まりのパターン。この乱闘騒ぎを経過して対戦相手が決定。その後、番組最後に宣伝となり、PPV（有料放送）で行われる試合の購入を促すのが基本的な流れとなります。こういった乱闘騒ぎは昔はテレビのガチンコファイトクラブというもので似たようなものがやっていました。また、アウトローばかり集まる感じも朝倉氏がもともと出てきた、前田日明氏主催のアウトサイダーという興行にもその元ネタがありました。そこに１分間１ラウンドという限定的な条件を加えることにより、うまく興行として完成した感じがします。何よりも、今はコンプライアンスの兼ね合いでテレビでやれなくなったものが、YouTubeやPPVならできるというのが強みですね。

素人でも参加できる？

ブレイキングダウンを見ていると『１分間なら自分もできるんじゃないか？』『自分もこの舞台に立って一躍有名になれるかも』と思う人も少なくないでしょう。

しかし、格闘技ジムを経営している私から言わせるとこれは非常に危険だと言わざるを得ません。顔面を殴られるリスクがある以上、失明、脳に障害が残ったり、下手したら死ぬこともありえます。運営側もここまで大規模なイベントに成長した以上、事故が発生しないように安全面に最大限の配慮をしていると思いますが。プロの格闘家は日々の訓練でこれらのリスクを下げる練習をしているのです。素人が自分でもなんとかなるでしょと安易に思ってはいけません。

騙されないでください

事実、レベルの低い試合は0ではないですが、参加者の大多数の人たちは長年格闘技のキャリアがあり、日々トレーニングを重ねている人たちです。実際ケージに上がり、闘っている選手の中には、元ボクシングの東洋チャンプや修斗の新人王、プロのリングで何度も試合をしている選手が多数含まれています。運営側もオーデションでその辺をわかってピックアップしていると思います。しかしたまに有名で数字が取れるというだけで格闘初心者が出てボコボコにされているのをみて、怖いなぁと思っています。そういったものを勇気があるだとか、かっこいい思うのは正直どうかと思います。

まとめ

ブレイキングダウンをきっかけに格闘技に興味を持ち、実際始めてみる人が増えていると聞きます。当ジム、ルミナスではブレイキングダウンのような激しい殴り合いは一切していませんし、あーいったアウトローの方もいません。お子さん、学生、サラリーマン、主婦相手に安全に怪我なく楽しくキックボクシングや柔術のクラスを提供しています。

そのため、格闘技をはじめるための最初の一歩として当ジムを選択する人は少なくありません。いきなりハードルを上げて、試合に出ることやプロになることを目標にしても、現実とのギャップで気持ちが折れてトレーニングを辞めてしまう人を数多く見てきました。

まずは楽しく、運動の選択肢の1つとして格闘技に触れたい。そのような人はぜひルミナスに1度足を運んでいただければと思います。ブレイキングダウンのような殴り合いをしたい人は他の格闘技ジムへ。運動に自信がなかったり、ダイエットや運動不足解消が目的の方は、ぜひ当ジムにお越しください。