柔道をやっていた人の新しい趣味としての柔術

どこの柔術ジムでもよくある事例の1つとして、柔道経験者が柔術を始めることが挙げられます。柔術は柔道と同じように、道着を着用する、柔道の投げ技が使える、柔道で許されている関節技や絞技がすべて有効など非常に似ている競技なのです。しかし柔道と柔術には色々と違いもあり、柔道家の第二の武道(格闘技)の選択として柔術が優れている点をまとめてみました。

柔術は怪我なく安全に取り組める

柔術は柔道と大きく異なるのが立ち技での一本がないこと。そのため寝技の攻防が大半を占めます。柔道経験のある人なら分かると思いますが、投げ技は怪我のリスクが非常に高いのです。投げられた際に受け身が取れず骨折したり、靭帯を損傷する可能性があるので、歳を重ねると柔道から離れてしまう人が多いのも事実です。

その点、柔術は寝技がメインなので投げられるリスクはとても少ないです。引き込んで寝技に持ち込むことの方が多いです。そのため、怪我も少なく、柔術を楽しむ人は40歳以上の大人が多いので紳士的にトレーニングを共に楽しんでくれます。ガツガツ相手に挑んでくる人がいないのも柔術の大きな特徴なのです。

立ち技ができるのは最大のアドバンテージ

ところで、柔術家の人は立ち技が苦手。なぜなら普段のクラスで立ち技に時間をほとんど割かないからです。そのため柔道経験者が柔術にはじめて挑むと、こんなにも簡単に相手を投げられるのかと驚く人が少なくありません。

柔術では相手を投げてトップポジションを奪うと2ポイントを獲得できます。過去の柔道経験が大きなアドバンテージとなるのです。初めて取り組む格闘技で強みがあるところからスタートできるのは大変有利。これも柔術に取り組むべき理由の1つと言えるでしょう。

センス、若さといったものがそれほど重要ではない

私は柔道家ではないので聞きかじりなことしか言えませんが、昔選手としてやっていて辞めた人がよくいうのが、柔道はとにかく瞬発的な技で相手を一撃で仕留める才能がある人が強いと聞きます。またハードなトレーニングをこなすために若い人の方が有利なので選手生命も短いと聞きます。一方柔術は技を知っているか知らないかという知識量が強さに比例する、とても珍しい格闘技です。30代、40代から始めてマスター世界王者になる人もいます。元柔道選手の趣味としての格闘技としては柔術は、同じコンプレックスを感じずに積み上げで強くなることができるので、それがよくてハマる人もいます。

トップ柔道家も柔術に取り組んでいる

柔道でバリバリのトップ選手であった人たちが、多数柔術に取り組み、試合にも出場をしています。まずは柔道から柔術に進出したアーリーアダプターは小室宏二選手です。

柔道六段、ハンガリー国際柔道大会66kg級優勝。第25回講道館杯全日本柔道体重別選手権大会66kg級で3位入賞。柔術の試合にも何度も出場するだけでなく、グラップリング大会のコンテンダーズに参加をしたり、アマチュア修斗(総合格闘技)にも参戦をしています。

また、オリンピックで2回金メダルを獲得している内柴正人選手も柔術大会に何回も参戦をしています。

内柴選手も柔術の大会にとどまらず、グラップリングの団体戦であるクインテットにも参戦をしていました。驚異のフィジカルと立ち技での圧倒的アドバンテージで40歳を超えても圧倒的な強さを見せてくれました。

他にもアジア柔道選手権準優勝、元UFCファイターでもある小見川道大選手や、柔道四段の女性柔道家である大住有加選手などが柔術に積極的に取り組んでいます。

まとめ

当ジム、ルミナスでも元々柔道をやっていたけど気付けば足が離れていた。また道着を着用して格闘技をやりたいという人が多数在籍をしています。

柔道を学生時代に部活でやってた際は、ハードな練習や部活動独特のしごきなどで嫌な思いをした人も、柔術は大人の部活なので強制やハードなトレーニングとは無縁の世界です。自身の体力やレベルに合わせてクラスを満喫できるので安心して参加ができます。

昔は柔道で汗を流していたものの、辞めて何年も経過。お腹も出てきたし痩せないと。。。と思っているあなたは是非柔術をやりましょう。柔術は何よりハードルの低い格闘技です。気軽な気持ちでお近くの柔術ジムに足を運んでみてください。

キックボクシング&柔術Luminous【ルミナス】

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