絞め技でタップしないのはダメなの?競技歴20年の柔術家が解説

まだまだネット上を中心に盛り上がりを見せる朝倉選手対クレベル選手の試合。試合内容はもちろん、今回生放送において失神する姿がお茶の間に流れたことも衝撃を与えました。タップをせず落ちた(失神した)ことに対して賛否がありますが、絞め技で落ちてしまうことやタップのタイミングなどについて解説をしていきます。

タップをする、しないについて

そもそも論としてタップをするしないは競技者の自由。ルールで定められている以上、闘うことを自身の意思で決めているので競技者の自由意志でタップは行われます。

関節技の場合ほとんどの競技者は腕や足を極められると即タップをします。これは痛みに対して身体が耐えることができないからです。特に練習の場合はその後のトレーニングに影響が出ますし、極まる前に早めにタップをすることを多くのジムで推奨しています。

怪我の心配がないからついタップせず我慢する

関節技に対するタップとは異なり絞め技でのタップは怪我をしないことが大きな違い。そのため技を掛けられている側がもう少し我慢できるかな?と考えている間に気づいたら落ちていたというケースも珍しくありません。

何度か私も絞め技で落ちた経験があるのですが、特に我慢をせずに気付いたら落ちていたというケースは何度もあります。キレイに絞め技が入ってしまうと自身の意思とは無関係に落ちてしまい記憶を無くしてしまうのです。

TVで画面を通して人が失神するシーンを見ると非常にショッキングではありますが、格闘技のジムではそれほど珍しい光景ではありません。タップをするタイミングを逸しただけなのです。

落ちるってどんな感覚?

落ちて目が覚めるとなぜ自分が横になって寝ているのか分からない場合があります。落ちることで記憶が飛んでしまうのです。夢を見ていて目覚めた際に現実と夢の違いが分からなときに感覚は近いかと思います。

落ちることにより気持ち悪くなったり体調を崩すようなことはありません。一時的に気を失うだけなので後々まで体調に変化は発生しないのです。

練習では早めにタップを

東京ドームのメインイベントという大舞台でしたので朝倉選手は簡単にタップをできないという思いは間違いなくあったと思います。トップ選手の大舞台とは異なり、一般の人が練習で格闘技を楽しむ際にはやはり早めのタップを推奨します。

タップをしないことが美徳ではありません。タップをして素直に負けを認めることは何より大事です。また相手を絞め落としてしまうことで罪悪感を感じる人もいます、技が極まったなら適切なタイミングでタップをしてお互い楽しく練習の時間を過ごしましょう。

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