やるのも楽しいですが、読むのも楽しいです。活字格闘技のセカイ。

格闘技はやるのはもちろん楽しいですが、それと同じように格闘技関連の書籍を読むのもとてもおもしろいものです。

格闘技やプロレスの書籍はそれは莫大な冊数が世に流通をしていますが、今回は今までに読んだ格闘技やプロレス本の中からインパクトに残った5冊を紹介。

 

アントニオ猪木自伝/猪木寛至

まずは日本で一番有名なプロレスラーであるアントニオ猪木氏の自伝本。

幼少期のブラジル移住の話から力道山に誘われプロレス界入り。

その後の活躍の話などが克明に語られています。

本人が書いているので都合良く解釈されているであろう箇所もあるかと思いますが、プロレスや総合格闘技の礎を築いた猪木の自伝はマストではないでしょうか。

波瀾万丈の猪木ライフを垣間みる事ができます。

ちなみにAmazonでは最安24円で購入可能。

 

1976年のアントニオ猪木/柳澤健

再び猪木本ですが、こちらは自伝とは全く異なる内容。

猪木が人生で数回だけ行ったとされるガチンコ(真剣勝負)の試合にのみフォーカスした1冊。

オランダの柔道家で金メダリストのウィリアム・ルスカ戦

当時世界最強のボクサーとして抜群の知名度と視聴率をかっさらったモハメドアリ戦

パキスタンの英雄アクラム・ペールワン戦

韓国のプロレスラーでプロレスの試合中に何故か猪木がブチギレでガチンコになったパク・ソンナン戦。

この4試合の舞台裏や顛末がよく分かる1冊。

著者の徹底した取材によるであろう詳細な内容が抜群に素晴らしいです。

 

流血の魔術 最強の演技/ミスター高橋

新日本プロレスでレフェリーをしていたミスター高橋による暴露本。

レスラーの額に傷を付けて流血をさせるやり方などが鮮明に描かれています。

当時はPRIDEなどの総合格闘技の人気が急上昇中でプロレス人気は下降線だった時代。

この本がプロレス人気の凋落にとどめを刺したと話題になった1冊です。

勝敗の決め方や、レフェリーの苦労話などプロレスの裏側がよく分かる内容となっています。

八百長とプロレスを小馬鹿にするのは簡単ですが、ドラマなどと一緒で台本のある身体を張ったエンターテイメントであると思っています。

 

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか/増田俊也

昭和の大柔道家、木村政彦の生涯に迫った著書。

とにかく長くて分厚いです、700ページもあります。

ただ内容はとても濃厚で全く飽きる事がなく最後まで読めます。

というより読まされる、それぐらい濃い本です。

著者は木村政彦があまりにも好き過ぎ、力道山に敗北するシーンを書く事が出来ず号泣しながら連載していたGONGに休載の依頼をした程の入れ込みよう。

木村政彦が入学した拓殖大学柔道部は猛者だらけで食欲が尋常ではなく、拓大の周囲にいた野犬は全て食われたなどのホンマかいなと疑うようなエピソードも抜群に面白いです。

もちろんエリオ・グレイシーとの世紀の1戦についても詳しく書いてあります。

最後の衝撃的な結末を含め、柔術や柔道を嗜む人には必ず読んで欲しい1冊。

 

悪役レスラーは笑う/森達也

映画監督であり、書籍もゆうに30冊は出版しているドキュメンタリー作家である森達也。

悪役レスラーとして昭和のプロレス界を盛り上げたグレート東郷に関してのルポ。

アメリカプロレス界において反則攻撃を武器に『卑劣なジャップ』として大人気を得たグレート東郷。

しかし、彼の出自を辿っていくと日本人ではないことが判明する。

この本を読んでも謎が多いままのグレート東郷、ただ著者が懸命に謎に挑む姿が活字として書面に描かれていきます。

著者の他の作品が好きで何となく読んでみた本でグレート東郷のことも全く知らなかったが、惹きつけられた1冊。

 

ほとんどプロレス本になりましたが、格闘技と初期のプロレスは交わるシーンがとても多いのでプロレスに興味がない方にも刺激的な本ばかりだと思います。

もちろんここにあげた本以外にも面白い格闘技本はたくさんあります。

読書の秋、是非気になった1冊を手にとってみてください。

 

 

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